自分の弱さを知りたいなら『行動経済学が最強の学問である』を読むべき

書籍「行動経済学は最強の学問である」の紹介イメージ 書評

最近、このブログで「行動経済学」についていくつか記事を書いています。

なぜ、一度買った株をなかなか売れないのか
実際の人間は、そんなに合理的には動かない。損すると分かっていてもやめられなかったり、得だと分かっていても踏み出せなかったり。3つの疑問、答えは全部同じだった

その中で、行動経済学をもっと知りたいと思って読んだのが、この本です。

『行動経済学が最強の学問である』

著者:相良奈美香
出版社:SBクリエイティブ

結論から言うと、

行動経済学って何?と思うなら、とりあえずこの1冊を読んでみる。

図解もあって、とにかくわかりやすい。

行動経済学の基本的な考え方を知るには、ちょうどいい一冊だと思います。

とにかくわかりやすい

行動経済学というと、

「心理学なの?経済学なの?」

という感じで、最初は少しとっつきにくいですよね。

この本は、行動経済学で出てくるさまざまな理論を整理して説明してくれます。

しかも図解も多く、難しい話を比較的スムーズに理解できます。

専門的な海外の研究者が書いた本などを読む前に、まずこの本で全体像をつかんでおく。

読んでいて面白かったのは「自分のことがわかる」こと

行動経済学を勉強すると、

「人間って、こんなに合理的じゃないんだ」

ということがよくわかります。

しかも、自分自身にも当てはまる。

「なんであのとき、あんなことをしてしまったんだろう」

「なぜ冷静に考えればわかることなのに、判断を間違えたんだろう」

そんな経験は誰にでもあると思います。

行動経済学を知ると、

「ああ、これって自分の性格だけの問題じゃなかったんだ」

と思えることがあります。

人間には、誰にでも判断を歪めてしまう「クセ」がある。

それを知るだけでも、かなり面白いと思います。

投資をしている人にも面白い

個人的には、投資をしている人には特に面白い分野だと思っています。

株価が上がってくると、

「もっと上がるかもしれない」

と思って買いたくなる。

逆に株価が下がってくると、

「これ以上下がったら大変だ」

と怖くなって売りたくなる。

冷静に考えれば、

「安く買って、高く売る」

というシンプルな話なのに、実際にはなかなかそうはいきません。

なぜ人はそんな行動をしてしまうのか。

そこには、人間の「非合理的な意思決定」が関係しています。

なぜ人は、スーパーのチラシでは1円でも安いモノを探すのに、株は高くなると買って、下がると売ってしまうのか
なぜ株は高くなると買いたくなり、下がると怖くなって売ってしまうのか?高値掴み・安値売りをしてしまう心理を、群集心理や損失回避など行動経済学の視点から、自身の投資経験を交えて解説します。

この本を読むと、こうした日常の行動や投資での失敗を、少し違った角度から見ることができます。

この本から学べること

本書では、行動経済学の主要な考え方が体系的に整理されています。

たとえば、

・ナッジ理論
・プロスペクト理論
・システム1とシステム2
・認知のクセ
・状況が判断に与える影響
・感情と意思決定の関係

などです。

一つひとつをバラバラに覚えるのではなく、

「人間はなぜ合理的に判断できないのか」

という全体像が見えてくるのが、この本の面白いところだと思います。

「行動経済学って何?」という人に

これから行動経済学を勉強してみようと思っている人なら、まずこの本から入るのがいいと思います。

いきなり専門的な本を読むより、

まずこの本で全体像をつかむ。

そのうえで、興味を持った理論について、さらに専門的な本を読んでいく。

そんな順番がわかりやすいと思います。

私もこれから、海外の研究者などが書いた、もう少し本格的な行動経済学の本を読んでみようと思っています。

その本についても、読んだらこのブログで紹介したいと思います。

50代になって読むと、意外と面白い

若い頃なら、単純に「勉強になる本」で終わっていたかもしれません。

でも50代になって読むと、

「そういえば、昔こんな判断をしたな」

「自分もずいぶん感情に左右されてきたな」

と、自分のこれまでの経験と重ねながら読むことができます。

仕事でも、買い物でも、投資でも、人間関係でも、

人は思っているほど合理的に行動していない。

それがわかるだけでも、少し自分や他人に対して余裕を持てるような気がします。

まとめ

『行動経済学が最強の学問である』は、行動経済学を初めて学ぶ人にとって、かなり入りやすい一冊だと思います。

難しい理論をただ覚えるというより、

「自分はなぜ、あのときあんな行動をしたんだろう?」

ということを考えながら読める本です。

これから行動経済学についてもっと知りたい人は、まずこの1冊。

私自身も、この本を入口にして、もう少し本格的な行動経済学の本を読んでみようと思っています。

おすすめの一冊です。

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行動経済学が最強の学問である

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